夏の公演を終えて・・・やっと秋ですねえ。2013年12月01日

このところ年々暑くなる夏。今年もまた昨年を上回る猛暑に絶えて、やっと9月と思ったらさらに続く残暑にヘコタレタ方も多いと思います。


幸いにも私は暑いのは得意、かなりの猛暑でも食欲も落ちることない元気者です。


とはいえ、日本文化にとっては四季の移り変わりはなくてはならぬものですから、月が美しい季節になっても夏日では困ります。このまま常夏の国になってしまっ たらどうしよう・・・日本文化の根底にある四季の美しさを謳歌する心が伝わらなくなってしまいます。和の文芸にとっては一大事です。


10月になってどうにか秋らしい風が吹き、ほっといたしました。


さてこの夏は有難いことに7月、8月とも家元の公演にださせていただきました。


7月≪坂東三津五郎がひもとく日本舞踊≫
サブタイトルに解説と実演で知る〈日本舞踊と邦楽の世界)とあり、その実演の部分に清元「流星」を抜粋で踊らせてていただきました。
「流 星」を踊るのは7回目。初めて踊ったのは23歳のとき、ただただ元気に踊ったように思います。それから20年近くたって新春大会で踊り、その年の稽古場の おさらい会で踊り、その後文化庁のお仕事で北海道の斜里、福島の会津、岐阜の恵那(だったかな・・・)で踊らせていただき、これでもうおそらく「流星」は 踊らないかしらと思っておりました。なにせ体力的にかなりきつい踊りですから!
このたび、また「流星」を踊る機会がめぐってきて7回目。厚かまし くも家元の解説で踊らせていただくのだから、自分にとって今まで以下の「流星」になったら申し訳がたたない、そんな緊張した気持ちでのぞみました。とりあ えず、大失敗やアクシデントなく終わってほっとしました。と同時に・・・「流星」、また踊ってみたくなりました。


8月≪芸の真髄≫
家元振付の女性7人の群舞 「大江戸両国花火」にださせていただきました。
素踊りではありますが、つぶし島田の芸者風、共演者にも恵まれ気持ちよく踊らせていただきました。
とはいっても扇子で花火を表現する振りはなかなか神経を使いまして、これもヒヤヒヤドキドキの舞台でした。こちらも無事終わってほんとうによかったです。


「流星」で大汗をかき、「両国花火」で冷や汗をかく・・・猛暑には強い私ですが、実はいっぱい汗をかいた夏。
いい公演に出させていただき幸せな夏でした。


このところやっと、心地よい秋の風がふいていますね。
来週は紅葉坂の横浜能楽堂で清元「四季三葉草」を踊ります。
能楽堂のまわりは秋の風情がいっぱいあります。楽しみ!


さて11月はほんのちょっと毛振りをいたします。
そろそろ毛をつけてのお稽古に入ります。


秋の汗もなかなか心地よいです。


坂東以津緒
  (平成24年10月21日)

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