レポート By以緒莉
先日、「第三回 まゆの会」のかつら合わせが行われました!
日本舞踊の舞台で出演者が使うかつらは、それぞれの頭の形に合わせて職人さんに作ってもらいます。
そう!オーダーメイドなんです!終わったらバラしてしまうんですよ!贅沢ですよね~
かつら合わせとはかつらの土台となる「台金」を出演者の頭の形に合わせる作業の事です。
「台金」を出演者の頭に付けて、髪の毛の生え際のカーブやもみあげの出方などのバランスをみて、印を付けます。
その印に添って切ったり、削ったり、木槌で叩いたりしながら形を整えていきます。
手前は「雛鶴三番叟」の千歳、奥は「粟餅」
|
|
こちらは「お光狂乱」の船頭
|
頭に巻いているのは羽二重といいます。
|
こちらは「雪女郎」
|
こちらは「雛鶴三番叟」の三番叟
|
お世話になっている床山さんです。
|
台金を叩いて形を作っています。
|
かつら合わせが終わった後、かつら屋さんは台金を持ち帰って、髪の毛が植え込んである布を台金に貼り付けます。
かつら合わせ後の工程は残念ながら写真はありませんが、髪の毛も一本一本手作業で布に植え込んでいくそうです。
想像しただけでも気の遠くなるような作業ですね(@_@)
ここまでがかつら屋さんの仕事です。その後の作業は床山さんにバトンタッチ!
床山さんは髪の毛をとかして整え、結い上げて、かつらを仕上げていきます。
役柄によって髪の結い方は決まっていますが、頭の大きさや全身のバランスを考慮して結っていくそうです。
公演当日、出演者にかつらをかぶせたり、使い終わったかつらの始末をする所までが床山さんの仕事です。
かつら合わせの日は衣裳さんと小道具屋さんも打ち合わせに来ていただきました!
しかし、うっかり写真を撮り忘れてしまいました(-_-;)
日本舞踊の舞台は踊りはもちろんですが、衣裳、かつら、大道具、小道具と見所が満載なんですよ!
かつら合わせを終え、衣裳の採寸をしたり、小道具の大きさを確認したり、
たくさんの方が舞台を支えてくれているのだなーと実感し、
稽古頑張らねば…と一層気が引き締まった一日でした!
かつらの完成形が気になる方は9月27日まゆの会に是非是非お越しくださいませ!!