穏やかなお正月もあっという間にすぎ、すでに新年の賑わいもとおくなりつつあるこの頃、それでも私にとって一月はまだまだスペシャルな月です。
皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(言い訳がましい注釈付きのご挨拶となってしまいすみません。)

私のお正月のスタートは元日の朝家元のお宅にお年始に伺い、帰宅後ひとり、お稽古場で踊ることからはじまります。
今はほんの一時間くらいですが私にとって至福のとき、ああ、今年も穏やかな年が迎えられた!こうして踊っていられる!と、
ほんとうに幸せを感じるのです。
元旦ひとり稽古の始まりは30年くらい前、新春舞踊大会(1月に開催される舞踊コンクール)を目標にしているころからでしたが、大会を卒業してもやみつきになりました。そう、稽古好きの私にとってはまさにやみつきです。当初は唯々芸の向上、うまくなりたい、その一心で稽古していましたが、その後3・11の震災や自分が怪我をしたことなども経て、また年齢を重ねると元旦にひとり稽古ができる有難さが身に染みるようになりました。

今年もまた暮れにお弟子たちと大掃除したお稽古場で
清々しい元旦ひとり稽古の時間をもてたことに感謝。
まだまだお正月のスペシャルなそして幸せな気分で
新しい年の一月を味わっております。
令和2年1月25日