ほんとうに久々のコラムです。ご無沙汰いたしました。
あまりにご無沙汰で、さてなにから書こうか、書くことが山のようにありながら整理のつかない状態です。
まずは昨年5月、震災後にもかかわらず2回目の「まゆの会」を開催することができましたことは何より大きな感動でした。
表面的にはお弟子さんたちを励ましておりましたが、こんな折に…という気持ちから、こんな時だからこそという気持ちに切り替わるのに、実はかなり時間がかかってしまった私でした。
(このことについてはまた別の機会に書かせていただこうと思っています。)
震災そして、2回目の「まゆの会」を経て、その後の私の気持ちの中に小さな決心が芽生えたように思います。
私にできることを心をもって貫こうと・・・。
昨年、誰もが感じた平穏な日々の有難さ、私にとっては踊ることの有難さを実感しながらの一年でした。
さて、今年は舞台の数も少なく、前半は全く舞台の予定がありませんでした。
ちょっと寂しい気持ちでおりましたが、結果的には取り立て師匠でもある母が病に倒れ、病床の母にゆっくり向き合う時間がいただけた巡り合わせに感謝です。
お陰様で母も落ち着き、7月は江戸東京博物館ホールでの「流星」、8月は≪芸の真髄シリーズ≫公演に出演させていただきます。
いずれも家元の公演に出させていただくので、通常の舞踊会とはまた違った責任を感じています。
芸の研鑽もさることながら、体調管理や体力づくりにもだんだん気を使っていかなければならない年齢ということも、この一年に実感したことです。
お稽古場は個性いろいろ、老若男女賑やかになりました。(注:お稽古場には見た目も気持ちも老に当てはまる方はおりません!)
これからはぼちぼちお稽古場ウオッチングなど書いていきたいと思います。
まずは久々の雑感、ご挨拶です。
坂東以津緒
(平成24年6月23日)