久野多実子 2017年入門 

日本舞踊を始めたきっかけはなんですか?

夫の仕事の都合によりアメリカで生活をして痛感したことは、私は日本の文化について知らないことばかりだということでした。日本舞踊は、お金もかかるし、子どもの頃から始めるものというイメージが強かったのですが、とりあえず軽い気持ちで見学に行ってみて、「ここだ!」と思い、始めることにしました。

日本舞踊のどんなところが楽しいですか?

とにかく老若男女、さまざまな身分や職業の人物(時には動物)になれるところが楽しいです。踊りの振りには、今まで脈々と伝わってきた日本人の仕草や心情が詰まっていて、直にその歴史に触れているような魅力があります。また、稽古場にはさまざまな年代や職業の方がいて、踊りが好きという共通点でゆるく結ばれたコミュニティがとても心地よいです。(有志で歌舞伎の勉強会を開いたり、と貴重なお話を聞くこともできます。)

先生はどんな人ですか?

何より踊りへの情熱に溢れた方です。子どもから初心者、上級者まで分け隔てなく、丁寧に根気強く教えてくださいます。先生の踊りを拝見していると、人物像やまわりの情景まで見えてくるようで、いつもうっとりしてしまいます。そんな先生と一対一のお稽古は、私にとって本当に贅沢な充実した時間です。

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