もしお稽古をはじめたら…
なにもかも全くはじめての方。まず着物を着ることから身につけましょう。
最初は全部お手伝いします。着心地を楽しんでください。浴衣のような着物は昔の人 の普段着、楽に動けるあなたなりの着方があるはずです。それには日常的に着物を着ること、おどりのお稽古は一週間に2回なり3回なり着物をきることになる のです。ほんとうに身につくとおもいますよ。
次に日本間にあわせた身のこなしを覚えましょう。
大袈裟なことではないのですけれど、今どきは大概のお家がいすの生活なので畳の部屋での挨拶など意外にとまどう方が多いのです。
ファッションと同じように、その場に応じた挨拶や身のこなしができればあなたのポケットが一つふえることになります。普段は颯爽と モデルさんのように振舞っていたあなたが、和の空間ではきちっと美しく挨拶ができたら素敵ですね。
今まであまり日本舞踊の舞台を、或いは歌舞伎をみたことがない方は。
お稽古をはじめて段々興味がわいてきて観てみたいと思ったらお稽古場でなんでも相談して下さい。
おすすめの演目とかチケットの買い方、気軽に観られる会などご案内できます。とにかくなんでも質問して下さい。
そうなんです。
おどりのこと なんでも質問してほしいのです!
昔の日本の芸事の修行は終始黙って師匠の言うとおりにすることだったのですが、私思いますに、これだけ生活環境が変わってきた中で古典のおどりをおどる場合、たぶんいっぱいわからない所作(動き)があると思うのです。
もちろんお稽古中はおしゃべりはあまり好ましくないのですが、その前後にどんどんきいて下さい。おどりが体操と違うところは動きに意味があること。からだづかいの基礎をしっかり身につけていくことと同時に、動きの意味を理解していくことでおどりに心が宿ると思うのです。
とにかく あまり難しく考えないでも大丈夫ということです。