レポート by 楓
日本舞踊の会では、日程的に一番先にくるのが「かつら合わせ」
出演者の頭に合わせた、それぞれの役柄のかつらをつくるために、かつらの地金をあわせます。花嫁さんのかつらのように、すでに形になっているものを借りるのではなく、その人のために一からかつらを作ってもらったのを借りるわけです。
かつら屋さんは、頭にあわせた地金を持ち帰り、毛を植えて、床山さんが髪を結って、かんざしをさして、おさらい会当日に持ってきてくれます。(希望者は、下ざらい=リハーサル時にかつらをつけたりします)
そういえば、身長も聞かれます。体の大きさによって、結い方もちょっと変えたりするのでしょう。…たぶん。そのうち聞いておきます。
まず羽二重をつけます。 |
カンカンと叩いて、形を調整。 |
ちょきちょき…かつら屋さんのお兄さん真剣です |
かぶせてみて、細かくチェック! これは橘姫のかつらになります。 |
かつら屋さんと同時に、衣裳の採寸も行います。
衣裳も、体に合わせて衣装屋さんが作ってくれます。
踊りの衣裳は、普通の着物とはだいぶ違います。
舞台で見栄えする柄や刺繍、厚みもあり、サイズも大きめに作ります。
(日本舞踊は袖に手を入れたりする所作がありますので、大きめだとやりやすいのでした)
…ですが、やっぱり衣裳は重いことが多いです(汗)
もちろん、素敵に見えるためなら、みんながんばりますとも!
今回は、小道具屋さんも打ち合わせに参加してました。
小道具も日本舞踊にとって、もちろん重要です。同じ演目でも踊りによって使う小道具が違う場合もありますし、身長によって大きさを変えたりもします。
ちなみに、私は「水仙丹前」を踊らせていただくのですが、毛槍の長さは身長から15センチくらい大きいほうが決まるそうです。そうなると私の毛槍は180センチ?!…と、とりあえず175センチと165センチのを下ざらいのときに持ってきて、どっちにするか考えるという方向にしました。女を踊る相方の夏緒さんの身長もあるし、同じ長さにしないと、ちょっと支障があるかも。。。
という感じで、かつら合わせが終わりました。
これから、地方の演奏とあわせる「つぼ合わせ」、リハーサルの「下ざらい」と準備が続きますが、
ときどき稽古風景もレポートしてまいりたいと思います。お楽しみに!